H16.04.05   ジャパネスクの連載が再開されます〜。白泉社『花とゆめ』にてもちろん山内直実先生連載です。

いちおしキャラクター 瑠璃
もうジャパネスクは書かない、って原作者の氷室さんもおっしゃってしまったと言うことで続編と言うのは限りなくありえない話となってしまいましたが(涙)いつまでたっても瑠璃が成長しないから、って言う理由もわかる気がします。
鷹男の事件と吉野君の事件と二つもクリアして原作のほうでは帥の宮の事件も味わっていてこれ以上また事件、しかも羽目をはずしたりするところがあったりすればまたやっちゃうの?!っていうふうに感じる読者もいるかもしれない。
吉野君がどうなっちゃったのかが気になるし、あのままになると高彬も気持ち的に不安定だと思われるので(笑)できれば解決してもらいたかったところです。
瑠璃はいったい誰を一番好きだったんだろう?ってちょっと思っちゃうこともあるんですが高彬で間違いはないと思いますけれどわたしはジャパネスクを読むときに恋愛漫画って考えて読んだことがないので(男らしく読みすぎ?)あまりその辺は考えないかも。平安時代にはありえないお姫様が事件を解決していったりするのが好きでそういうことだけ考えればいつまでも続編出してもらいたいな、って思っちゃいます。年もとるし、感情の変化がかなりある物語なのでなかなかそうは行かないんでしょうね。推理もの小説のようどんどん出すわけにもいかないかも。
瑠璃批評と言うよりはジャパネスク総評になってしまいましたがやっぱり平安モノでイチオシには変わりありません。読んだことのない方はぜひ小説と漫画をオススメします。平安らしくないところが読みやすく、読めば何気に平安の雰囲気が伝わってくると言う感じですので古典の取っ掛かりにもばっちり使えます。

登場人物の紹介
瑠璃 高彬
元気いっぱいの女の子。姫らしくない姫と評判。
幼なじみの吉野君をずっと思ってはいたが、それは初恋の思いであって、それはそれ。高彬との結婚を目指しぶっ飛んでいた。何やかやとようやく結婚したもののその後も事件が続き穏やかな瑠璃を見ることはないらしい・・・。
瑠璃の幼なじみ。純情ですねえ。右大臣家の末っ子でおかーさまに甘やかされて育ったわりにはいい性格。幼いときの約束一筋に瑠璃を思いつづけ・・・ああ、やっぱり純情。でも、瑠璃のそばにいるということはそれなり気苦労も多くってなまじ堅物だから余計深刻に考えちゃうんだろうねえ・・・、とっても純情なんですよ。

鷹男の帝 吉野君
鷹男は文句無し美形の典型でしょう。私もダイレクトにツボにはまりました。狩衣姿はほんのちょっぴりしか拝見できないのが残念でしたが直衣姿もまた素敵。
まあ、主上にありがちなプレイボーイ的存在ではあるけれど瑠璃姫を思う心には面白く・・・いやいやあはれに感じますねえ。
瑠璃姫の吉野での幼なじみ。瑠璃は小さい頃、吉野君は死んだと聞かされていたが、実は生きていた。彼は鷹男の帝に謀反を企もうとしたが失敗。都を逃れることになる。でも、カレンダーで見た髪の毛ありの吉野君には絶句。お兄さまである、鷹男の帝の美貌を引き継いでいるのはもちろんあの微笑み・・・悩殺。

藤宮 守弥
藤の花が零れるような宮様・・・どんなにかお美しいんでしょうかねえ。おとなしげな上品な方、と思われているようだが結構事件には首を突っ込んでくる野次馬派(?)かもしれない。夫だった人に先立たれ、今は未亡人生活を楽しんでいるというお人です。鷹男の帝の叔母様になります。 笑いを取ったら彼が一番でしょう。私はこのキャラクターが大好き。どうして最初から出ていてくれなかったのっ?となじってしまいそうになります。山内ジャパネスクのほうでは7巻終わりから8巻にかけて守弥の顔がどんどん崩れていくのが楽しくって。高彬の乳兄弟の兄に当たる人で、何を置いても若君っ!というオトコ。

煌姫 小萩
強烈なキャラで、瑠璃とは違った風のぶっ飛んだ姫。守弥の母の妹がこの姫に仕えていたがあまりの貧しさに守弥と高彬をハメて、愛人になろう計画を立てて失敗。その後瑠璃の家でゆえあって居候生活を送る。帥の宮事件で瑠璃とは意気投合(?)。座右の銘は「うまい話には裏がある、人を見たら泥棒と思え」だそうだ。 瑠璃付きの女房。この人にも気苦労が絶えないのでしょうね。でも、小さい頃瑠璃に仲良くしてもらったのを思えば、何てことないのかもしれないな(マンガ11巻)。

帥の宮
瑠璃の弟。小心者って感じもしますけど、行動はかわいいって感じだ。いつまでたっても大人になれない、永遠の融君と言ったところ。藤の宮様にあこがれるちょっと無謀な面もアリ。 鷹男に似た容貌を持つ捨て宮だった宮様。桐壷さまをこよなく愛し、そのため陰謀を企てようとした。最初のほうこそ似てるのは顔だけ。性格悪〜・・・。と言う人だったけれど、徐々に帥の宮自身が見えてくるという深い人です。最後のほうにもありましたが、もっと早く瑠璃と会って、協力してもらえるような間柄だったら、ちがう結末になってたのかなあ。

桐壺女御 由良姫
あまり出てこない人ではありますが、この事件の鍵となるひとなので。物静かな人。鷹男の奥様(?)でいいのかな?東宮の母親に当たる人。鷹男ってお父様だったんだよね、一応。ふう・・・。 高彬の妹です。あの守弥がくそみそにけなす高彬の兄たちとは違って「いい姫」らしい。髪を切ったときにはもう私号泣状態でした(・・・)。気の強い女の人が多いんですね、氷室ワールドは。

ここで惚れたっ?!イイ男がさらにイイ男になる瞬間
鷹男!鷹男!!鷹男ーーー!!!
なんで高彬じゃないのっ?!と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、ごめんなさいっ・・・鷹男が一番なのです。

鷹男に惚れたのはなんの事はありません。瑠璃と鷹男が最初に会うシーン。藤宮様が「鷹男、こちらへ」といって狩衣姿の鷹男が・・・。ダイレクトにツボ、でした。顔がいけてるよー!!!しかも、さらに読んでいけば鷹男が帝と判明。も、だめ。帝なんて設定おいしすぎるっ。しかし、思ったのはもうここで狩衣姿の鷹男を見るのは見納めになるのです。さびしくってしょうがなくって。なので、ぜひにも氷室さんには宮廷恋愛絵巻をテーマにジャパネスク続編を書いていただきたいっ。そこで、そこで、身をやつしいろいろ行動してしまうかっこいい鷹男を書いてほしい・・・。
で、まあ、あった瞬間からツボな鷹男ではありますがうはうはだったのは馬に乗り、おまけに弓矢まではなってしまいつつ瑠璃を助けるという場面。あれもよい。まったく女冥利に尽きるだろう、瑠璃姫。彼女の周りにはイイ男ばっかりさ。
瑠璃に文を送るときのタイミングのはかりかたが絶妙、ってのもなんかお茶目な鷹男、って感じで好き。まず、前左大臣の東宮廃位事件終了後、高彬との結婚しそうな夜に送ってきた文。後、夏姫のお話が終わり、ほんとの結婚、って時に送ってきた文。帥の宮を使者に立てて送った文。タイミングも、文の内容もさいこー・・・。まったく、もし、そこいらの貴族だったら源氏の名をもらえるほど色男になってただろうに。

守弥♪
守弥も鷹男と引けを取らないくらい大っ好きです。特に煌姫との組み合わせが最高。ジャパネスクが『花とゆめ』で連載中の頃、ちょうど山内先生が2回ほど連載をお休みしたときがありまして、代わりにジャパネスク日記、というのが載ってたんですよ。私守弥と煌姫の組み合わせについて愛を込めて切々と訴えたところ、思いっきりお便りコーナーみたいなところに載ってしまいました。「うわ、やばっ」って思わず言っちゃいましたけど、まあ、好きだしねえ。かなり訴えたつもりでしたがかなりカットされてまして。まあ、見開き2ページだったのであたり前といえば当たり前ですが。そういう事もあって思い入れはそのときから始まっているのです。
私が好きなのは瑠璃も煌姫も「あいつは抜けてるんだよ」っていっているわりに、結構頼りにしているみたいで、ついつい頼られてしまうところですね。後はまあ、あのマヌケぶり・・・。守弥に関してはホントに山内先生は上手いねえ、と思うところです。もし、私が原作を読んで守弥を描けっていわれたときああいうキャラクターができるかなあ、というとまあできないなあ、と思うからです。原作でも、そそっかしいな、とは思うもののあそこまで崩せるかどうか。またそれがしっくりしているのですごくいいんですよ。だから、私はどちらかというとマンガのほうの守弥が好きなんです。7巻目のほうは原作らしい守弥って感じで、結構びしっと決めてて、たまににやりって笑う策士、みたいなイメージ。
8巻から9巻に描けては原作をはるかに超えて、コワレてるイメージ。壊れてるのがいいんです、本当に。
とはいっても原作の守弥のほうも帥の宮編ではかなりマンガに近い感じのコワレ方なんですよね。つまりは、氷室先生が書こうとしてた守弥と山内先生の描いた守弥って同じだったって事なんでしょうが、そういう事まで打合わせってするんでしょうかねえ。そうだとしても、やっぱり私は山内さんのあの守弥がいいんです。ああいうキャラにめぐりあえて本望です(・・・)
そうそう、本題ですがね。帥の宮編の守弥って「若君命」って感じでしょう。あれ、いいです。たとえ瑠璃が首を絞められようが、高彬の兄が泡吹いて倒れようが、「若君の将来が〜」なんて言ってられるんですもの、あそこまで徹底してればもうどうにでもしてくれ、っていう状況です。(高彬をどうするっての?!)もう呪文のように繰り返して「若君〜、若君〜」って言うから、「守弥も変わったね」って思いました。だって、ここまでひどくなかったじゃないですか(って、それは私の勘違い?)守弥の言動すべて笑えて、かつ好きです。またも、繰り返しますが、続編期待、ですね。

ここまで人のためにやれる人っているのかな・・・帥の宮
この人のお話はもう最後のほうは号泣状態でしたねー。でもホント、鷹男の御代って、不穏な動きばっかりで、そのうち、「御譲位あそばされたほうが・・・」なんていわれちゃいそう。
美形、なんですよね。あの瑠璃姫が「鷹男にそっくり」って言うくらいだから。しかも、鷹男より年上とあって、それなりに魅力倍増、とか。漫画にしろなんて贅沢は言わないからせめてイラストだけでも良いからお目にかかってみたいもんです。
さて、本題です。最後に帥の宮は「あなたにもっと早く会えていたらもっと違う方法があったかもしれない」というようなセリフを言いますよね。そこで私どっと泣き、が来てしまいまして。そうだよ、そうなんだよ。っていう意味ではなく、です。瑠璃姫にすがったらうまく行ったかもしれない、それはこうなってしまった帥の宮の希望というか、そういったものだっただけで、彼自身本当にそう思っていたか謎だと思っています。どうあがいても、尽くせる手立てなど何もないと私は分かってしまったから、私は号泣してしまったんだと思います。たとえ瑠璃姫が上手い具合に鷹男に言ったとしてもそんなの瑠璃姫だから許してもらえるなんてものじゃない。彼らの子は東宮にもたってしまっているのだから。
もし家族楽しく暮らしたい、なんて思っていたら、そんなの無理なんですよね。絶対に。だから源氏物語だって、藤壷は苦悩しまくって、出家してしまうし。その息子も自分の出生に悩み、早々に譲位しています。帥の宮はきっと逃げ切ったのかもしれません。でもこれから生きてその償いをしていくわけです。なんかそういうこととかもろもろ考えちゃうと余計泣きが・・・。
で、彼が子供の頃を語り出すところ。別に、帥の宮は身分がほしかったわけじゃなかった。何も要らなくて、ただ、桐壷様と東宮様だけがほしかった。というよりも、絢姫と自分のお子が欲しかっただけだったのに。たったそれだけの事だったのに。帥の宮自身、身分がどうこう、とかそういうのは欲しいとかいうものではなく、ただ邪魔だっただけでは・・・。そんな身分なんか気にせず遊んでいた子供の頃。それで十分幸せだったのだから。でも皮肉なもので、その身分を使わずして、今回の計画は成り立たなかったわけです。
愛するもののために命を賭して戦う、瑠璃姫、帥の宮、吉野君、そして高彬。そういう事実が分かったとき始めて「カッコイイ」って思っちゃうんですよね。

もちろん好きですよ、高彬
私が好む男性キャラはほとんどが脇役ですので、高彬君はその時点で脱落モードです。でも、でも、男の友情が好きな私にとって守弥と高彬とか鷹男と高彬とかそう言う組み合わせはすごく好きです。にやにやしながら読めます。
高彬君かっこいーと思ったのはラストもラスト、帥の宮編でわけのわからない死体を運び込み帥の宮と桐壷さま、東宮さまに見たてた工作をしでかしたとき。あの時は「おお、男だよーーー」って思いました。というより、誰より彼より「瑠璃さん一直線なのね」ってらぶらぶさを見せ付けられてしまった思いです。このお話はみんながみんな「愛するもののために命を賭した」というところがポイントですね。帥の宮はもちろんのこと、高彬や由良姫、大弐、煌姫や守弥などももちろん含めです。そう言う人にほれてしまうんでしょうか。
高彬は決して嫌いではないです。一番はもちろん・・・ですが。高彬君で一番好きな場面は漫画で言う7・8巻あたりのお坊ちゃま高彬君。なんとなく顔かたちもお坊ちゃんお坊ちゃんしている気までしてきます。ちょっとマザコンなの?という気もありましたが、守弥と煌姫の関係が発覚したときの高彬の嬉しそうな顔といったら!弱みを握ったことがよほど嬉しかったんでしょうねえ。
こんな高彬君が好きな私としては小説版で、3巻にあたるあたり。この辺の瑠璃さんに高彬が守弥のことをどう思っているのかを語っているのがすごくにやっとくるので、漫画にしてもらいたかった。
絵的に一番好きなカットは前にも言ったかと思いますがカレンダーにも使われている「ホモ月」のあのカットです。鷹男と高彬二人で紅葉狩り〜♪いくら見えないところにはお付きの人がいる、とも言われても私の眼中にはまったくなし。末永く、鷹男とお幸せにねっ(・・・あれ?)

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